前の記事では「動画の編集は一番手間がかかる」と書いたが、これが自動化されれば誰にでも同一品質の動画を作成できるようになる。
しかし、「手間がかかる」=「複雑な処理が必要」
と言う事で、なかなかそうは問屋が卸さない。

さて、今回は、無料の動画編集ソフト「ShotCut」の画面を参照しながら、どこでどんな手間がかかるのかを軽く説明しよう。
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まずは左上のグリーンの枠に囲まれたゾーン。
ここには動画に組み込む素材を登録する。
撮影した動画だったり静止画だったり、あるいはBGM等の音声データだったり、動画を作成するのに必要な素材をここに入れておく。
勿論、これ等は単体としてそれなりのものを用意しなければならない。

その下のグレーの枠で囲まれたゾーンは、上記で登録されたデータを加工するエリア。
BGMの音量を調整したり、テロップの文言を入力したり、書体や色を変更したりと、ここでそれぞれの部品のデザインを操作する。

真ん中の黄色い枠は、プレビュー画面で、現在処理中の画面表示を確認する。
黄色い枠の右側にあるグリーンの2本の縦棒は音声データの音量を示している。

画面下の方のピンクと水色の横長の枠は、
 ピンクの枠 画像トラック
 水色の枠 音声トラック
で、横方向が時間軸になっていて、開始から終了まで、何処にどのような画像や音声を設置するかを決める枠。

大雑把に言えば、
1.動画を作成するための動画・静止画層・音声データを用意してグリーンの枠に登録
2.それらの表示の仕方などをグレーの枠で設定
3.何処にどのようなデータを設置するかをピンク枠と水色枠で決めていく
と言う作業となる。

とは言え、動画の不要部分を削除するとか、複数の動画・静止画のつなぎ目をどのように表示させるかとか、BGMが途中で切れないようにつなぐとか、セリフなどの音声と表示されている画面がマッチしているかとか、ここでも結構手間がかかる。

出来上がった動画を見て、「オッ、これは良い動画だな」と感じる動画は、素材になる動画・静止画の良さもさることながら、この編集と言う処理のセンスが良いのだ。

テロップを入れるタイミングや文字の大きさ、書体、色、動きなどなど、編集者の感覚によるところが大きい。
また、原画となる動画を撮影するプロは、台本を見て「どこでどのような動画を撮影すれば編集後にはこうなる」と言う事をあらかじめ想像して優れた動画を撮る。

大企業のテレビCMでは、
・優れた脚本(台本)
・優秀な撮影スタッフ
・一流の出演人物(タレント)
・効果的な背景(スタジオやロケなど)
を全て揃えたうえで何通りもの動画を製作し、その中から選ばれた物が放映される事になるので、相当なお金がかかっている。

ところが、初期の「XXXネット タカタ」のテレビ通販の番組は、カメラマンや編集者の技術と言うよりも、出演者(社長)の情熱的なトークを前面に出して成功したが、製作費はかなり安く済んでいるはず。

そして、「Xグループ」で社長と所属歌手が「シャチョー、もっと安く~」なんてやってるアレも、あのゆるさを前面に出してタレントなどは使っていないので、こちらも随分安くできていると思われる。

あの程度であれば、スタジオと照明が揃えば、素人でも編集ができそうな気がするが、実際にやってみるとそうもいかないかもしれない。

いずれにせよ、動画の編集は手間がかかりイライラする。
あまり私には向いていないかも?。